頭皮に起こる脂漏性皮膚炎とは?

脂漏性皮膚炎で頭皮が痒い

頭皮に湿疹ができ、かゆみで悩んだことのある人は多いかと思います。

そんな頭皮に湿疹が起こったときに、治りにくい場合には脂漏性皮膚炎の可能性があります。

この脂漏性皮膚炎は、カビの一種であるマラセチア菌が、皮脂をエサにして増殖することで、頭皮に脂漏性皮膚炎が発生してしまいます。

このマラセチア菌は常在菌であるため、皮脂が過剰分泌すると増殖する可能性があります。

そのため元々肌質が脂っぽい人は、脂漏性皮膚炎になりやすいと言われています。

そもそも頭皮には髪が生えているため、皮脂や古い角質などの汚れが溜まりやすい場所でもあるのです。

そこで脂漏性皮膚炎について詳しく説明していきますので、脂漏性皮膚炎で悩んでいる人は参考にしてみて下さい。

頭皮に起こった脂漏性皮膚炎の治療法は?

1度脂漏性皮膚炎は発症すると、治りづらいのが特徴で、正しい治療法をしなければ、悪化することもあります。

また頭皮に脂漏性皮膚炎が発生したことから、かゆみで頭皮を掻いてしまうと傷ができてかさぶたになってしまい、重度の炎症に繋がってしまうのです。

よってそのまま放置してしまうと、抜け毛などのトラブルが起きることもあるので、早めに治療をしておきましょう。

そんな脂漏性皮膚炎の治療法は、増殖しているマラセチア菌を抑え、炎症を改善していくのが基本です。

皮膚科で専門の医師に診てもらうことがおすすめ

しかし脂漏性皮膚炎はなかなか治りづらいため、頭皮を清潔にしても症状が変わらない場合、皮膚科で専門の医師に診てもらうことがおすすめです。

病院で処方される薬はまずステロイドで炎症を抑え、抗真菌薬でマラセチア菌の繁殖を抑えます

ですがステロイドだけでは、マラセチア菌の繁殖を抑えることができず、再発しやすくなるので頭皮環境には気を付けておきましょう。

脂漏性皮膚炎の治療法は?

上記でも述べていますが、脂漏性皮膚炎は治りづらく、悪化しやすいのが特徴です。

そのため、間違った対処法をしていると、症状が悪化する恐れがありますので、慢性化してしまう前に皮膚科へ行くことをおすすめします。

症状がひどくなってくると治療に時間もかかり、費用もかかりますので、我慢せずに早めに皮膚科へ受診しましょう。

確かに、皮膚科へ行かないと絶対治らないわけではありませんが、慢性化してしまうリスクも高いため、自宅でのシャンプーでのケアもしっかりと行い、皮膚科で処方された薬で、マラセチア菌の繁殖を抑えるのがベストです。

使用するシャンプーにも注意が必要

石鹸系シャンプーを使用していると、頭皮に石鹸成分が残ってしまう可能性が高くなります。

石鹸系シャンプーは他のシャンプーと違って、石鹸のカスが出るため、すすぎを念入りにしなければ、頭皮に残ったままになるので、脂漏性皮膚炎が悪化してしやすくなってしまいます。

よってシャンプーも専用のものを使用するか、低刺激なアミノ酸系シャンプーに変えるのが最適です。

頭皮への刺激が気になる人は、ぬるま湯だけで髪を洗うのも良いでしょう。

シャンプーを使用しなくても、ぬるま湯できちんとすすぐだけで、頭皮や髪の汚れは8割程度落とすことができますので、脂漏性皮膚炎で頭皮環境が心配な人はぬるま湯だけで洗ってみることもおすすめです。

脂漏性皮膚炎はどれくらいで治る?

脂漏性皮膚炎は、自宅でのセルフケアではなかなか治りません。

また、治ってもマラセチア菌の繁殖を抑えなければ、またすぐに再発してしまう可能性が高くなります。

皮膚科に受診し、適切な処置を受けることで、頭皮に起こった脂漏性皮膚炎は約4~6週間で完治させることができるといわれているのが現状です。

しかし、刺激の強いシャンプーの使用や、かゆみを我慢できずに掻いてしまうと頭皮の炎症がひどくなり、症状が悪化しますので、早く治すためには自宅でのシャンプーなどのケアも重要なポイントとなります。

脂漏性皮膚炎が完治した後には、バランスの良い食事や生活習慣を整えることで脂漏性皮膚炎が頭皮に再発してしまうのを予防することができます。

さらに完治後には、頭皮に合ったケアで再発防止にもなりますので、毎日のケアをきちんと行いましょう。

まとめ

いかがでしたか?

頭皮に起こる脂漏性皮膚炎は、髪の毛が生えていることによって長引きやすくなっています。

また、脂漏性皮膚炎は顔にも起こることがありますが、顔の場合は皮膚科で症状に合った薬を処方してもらい治療することで約2~3週間で治すことができます。

頭皮にかゆみが起こり、なかなか治りづらいときは脂漏性皮膚炎の可能性がありますので、我慢せずに皮膚科に受診し、マラセチア菌が増殖するのを抑え、完治させましょう。

脂漏性皮膚炎になったらコーヒーは控えめに

さらに日頃からコーヒーをよく飲む人は、カフェインには皮脂を分泌させる作用があるので注意が必要です。

そのため、脂漏性皮膚炎になった際には、コーヒーの摂取は1日に1杯程度に押さえておきましょう。

頭皮に皮脂が過剰分泌してしまうと、嫌な臭いの原因になるだけでなく、マラセチア菌が皮脂を餌にして繁殖してしまうので、頭皮のかゆみが強くなってしまいますよ。