子どもは大人よりもフケが出やすい!?
自分の子供の肩を見るとフケがパラパラ…きちんと洗えていないからなの!?と親であれば心配になってしまいますよね。
そもそもフケは年齢や性別問わず出てくる悩みですが、新生児の赤ちゃんや子どもは大人よりも頭皮が敏感肌になっているため、フケなどの頭皮トラブルが出やすくなっているのが特徴です。
また、子どもは代謝能力が大人よりも高いため、皮脂が分泌されやすいので、頭皮が炎症しやすい状態になっているので、親御さんは定期的に子どもの頭皮状態をチェックしてあげましょう。
そんな厄介な子どものフケトラブルですが、今回は子どもに合ったフケ対策を紹介しますので、気になる方は是非参考にして下さい。
子どもに考えられるフケの種類とその原因とは?
子どものフケは大きく分けて脂性タイプと乾燥タイプの2種類があります。
特徴としてパラパラと粉っぽいフケは乾燥タイプですが、臭いが強くべっとりとしたフケは脂性タイプになっています。
この他にも、子どものフケはアトピーやしらみなどが原因になっていることもあるため、それらの傾向がみられる場合は、病院で専門医にしっかりと見てもらうことが必要です。
脂性タイプ
子どものフケがベタベタしていたり、頭皮の臭いが強いという場合は、しっかりと洗浄できていないということが原因として考えられます。
子どもはある程度の年齢になるとひとりで入浴することもあるため、親御さんが気付かないままフケトラブルが進行していた…なんてことも少なくありません。
特に過剰な皮脂分泌が原因となる脂性のフケが出ている場合は、放置しているとマラセチア真菌の繁殖が高まり、脂漏性皮膚炎になってしまうこともありますので、取り返しがつかなくなる前にしっかりと頭皮ケアを行っておきましょう。
乾燥タイプ
脂性タイプと反対に、地肌や頭皮の異常な乾燥もフケトラブルの原因に繋がりかねません。
乾燥タイプのフケは、その名の通り乾燥によるフケのことを指しますが、
- シャンプー成分の刺激が強いorシャンプー成分が合っていない
- 頭皮を洗浄し過ぎている
- 爪でゴシゴシと頭皮を洗い傷付けている
- 頭皮のかゆみで日ごろから掻きむしってしまう
などの原因が考えられます。
よく子どもにフケが出ると、フケ=不潔というイメージからゴシゴシと必要以上に洗ってしまう親御さんがいますが、それがまたフケトラブルを酷くしてしまうこともありますので、洗えていないことが子どものフケの原因とキッパリ決めつけるのは良くありません。
このように、子どものフケは脂性タイプと乾燥タイプで原因が異なってきますが、この他にも、
- 長時間紫外線にあたることによるダメージ
- 保湿不足
なども原因になっている可能性があるので、子どもにフケが出ている原因を明確化し、早めにしっかりとした対策を行っておきましょう。
子どもに合ったフケ対策とは?
それでは、実際に今日から始められる子どものフケ対策について説明します。
特に子どもの肌は大人よりもデリケートになっていますので、湿疹などに進行しないためにも以下の対策を早めに取り入れていきましょう。
脂性タイプの対策
子どもの脂性タイプのフケが出ている場合、シャンプーをそのまま頭皮に付けて爪でガシガシと洗い方をしていることが多い傾向にあります。
よって、一番の対策は親御さんがしっかりと正しいシャンプーの仕方を子どもに教えておくことです。
そもそも、シャンプー剤を特に敏感肌な子どもの頭皮に直接付けてしまうとフケだけでなく、頭皮ニキビなどに繋がってしまいます。
しかし子どもの小さな手の平では上手くシャンプーを泡立てることが出来ないという場合がありますので、簡単に泡立てられる専用のネットを利用すると良いでしょう。
ネットを利用することで、泡立ちが良くなるだけでなく、洗い残しが減り、頭皮環境の改善に繋がりますので、まずは子どもがきちんとシャンプーを泡立てられるようにしておきましょう。
また、爪で洗わないように指の平で優しく丁寧に洗うことが大切であるということをしっかりと子どもに伝えておくのもポイントです。
シャンプーを洗い流す際には、泡が無くなったら止めるのではなく、最低でも2分から3分はしっかりとお湯ですすぐようにしておきましょう。
洗い残しがあると、髪が長い場合には背中にシャンプー成分が付着することもあり、背中の肌が荒れてしまうことも少なくありません。
乾燥タイプ
近年では、子ども向けのシャンプーがたくさんの種類が販売されていますが、洗浄力が強い市販のシャンプーが多いので、乾燥によるフケが出ている場合は、シャンプーの選び方から見直しておくことが大切です。
シャンプーの中でも洗浄力がマイルドなのが、髪の毛の主成分であるタンパク質の生成に役立つ「アミノ酸」が配合されているシャンプーです。
特に、ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤などの化学物質が配合されているシャンプーは、洗浄力が強過ぎて乾燥してフケが出やすくなってしまいますので、現在お使いのシャンプーの成分表を今一度チェックしておきましょう。
また、上記の脂性タイプのフケ対策で説明した、正しい使い方を意識して頭皮を優しく洗ってあげることも重要です。
それでも子どもの頭皮が乾燥する場合は、2日に1度シャンプーの使用を控えて、湯シャン(お湯だけで髪を流す)を行うなどでも効果がありますので、頭皮の状態と相談しながらシャンプー頻度は変えておくようにすると良いでしょう。
子どもも大人も、湯シャンで8割以上の汚れは除去することができると言われていますが、温度が高過ぎると頭皮が余計に乾燥し、フケが出やすくなってしまいますので、シャワーの温度は38度ぐらいを目安にして下さい。
このように、子どものフケは日頃のシャンプーを少し注意するだけで、大きく改善することが出来るのが特徴です。
よって、親御さんも子どもと一緒に対策を行い、フケトラブルの進行を止めてあげましょう。