キレイな髪になるためには私たちが生活する中での様々な条件が必要ですが、そのための取り組みたい方法の一つには髪の正しい乾かし方があります。

そこで今回は、しっとり艶髪を目指した髪の正しい乾かし方についてお伝えします。

しっとり艶髪を目指す髪の乾かし方とは

キレイな髪づくりへの取り組み方として、是非参考にしてくださいね。

濡れた髪を乾かすこととは?

以前は私も艶やかな髪が自慢だったのですが忙しい日々が続き、ついシャンプーの後の髪を乾かすことを怠る時期がありました。

するとそれまでしっとりしていた自慢の髪にパサつきが出始め、慌てた経験があります。

その時「やはり髪を乾かすことには意味があるのだな」と思いました。

濡れた髪はキューティクルが開いた状態

私たちの艶やかな髪は元気なキューティクルにより作られます。

髪の毛の構造

1本の髪の毛の内部には

メデュラ

髪の毛の中心で柱のように立ち並ぶ細胞です。その働きははっきりとはしていませんし、メデュラが存在しない髪の毛もあります。
しかし、しっとりとした太い髪の毛には見られる細胞ですので、キレイな髪の毛になるためには存在してほしい細胞ですね。

コルテックス

髪の毛の内部の真ん中にあり、髪の色や質に関わるとともに髪の水分を保つ働きをしている部分です。
髪の毛のほとんどの部分を占めていますので、コルテックスがしっかりと守られていなければ、キレイな髪になることは期待できそうにはありませんね。

キューティクル

健康なキューティクルには、女性の憧れの天使の輪が見られます。髪の毛を構成する3層の一番外側でメデュラ、コルテックスの2層を外側の刺激から、守る働きをします。

と3層あります。

ここで問題なのは、キューティクルの性質として髪が濡れると開いてしまうということです。

つまりキレイな髪の毛になる大切な要素である、髪の内部に存在するメデュラやコルテックスの保護が出来なくなるということです。

そのため髪の中心の柱であるメデュラに刺激を与え、水分を保つ働きをしているコルテックスにダメージを与えますので、髪の内部から栄養や水分が流れ出る可能性が高くなります。

と、いうことはキレイな髪を期待するどころか髪の毛の艶は失われ、パサつきが生じて静電気が起き、まとまりが付かなくなるということです。

髪の毛の内部とその働きを保護し、キューティクルを守るためにも早く髪を乾かす必要がありますね。

キレイな髪を作るためには濡れた髪を早く乾かすこと

髪が濡れたために開いたキューティクルを早く戻すための髪を乾かす方法は?と言えば

  • 自然乾燥
  • タオルドライ
  • ドライヤーの使用

があります。

キレイな髪を作るためには、この3つの方法を上手に組み合わせた髪の正しい乾かし方が重要ポイントになります。

自然乾燥、タオルドライ、ドライヤーで乾かす時の注意点と正しい乾かし方

髪を乾かすやり方は決して難しいことではありませんが、ほんの少しだけ注意したい点がそれぞれにあります。

自然乾燥による髪の正しい乾かし方

自然乾燥ドライヤーを使わずに髪を乾かす方法ですから、熱による髪へのダメージを減らすことができそうですよね。

しかしキューティクルは濡れたままの状態は開きっぱなしですから、キューティクルが開いた状態で例えば枕や布団による摩擦が起こると、髪の内部のメデュラやコルテックスに、瞬く間にダメージを与えてしまいます。

また頭皮に残った水分は時間が経つにつれて蒸れて湿気の状態を作りますが、湿気は雑菌の大好物です。そのままにしておくと頭皮に雑菌が繁殖増殖してフケやかゆみ、ニオイの素になり、頭皮トラブルを起こす可能性もあります。

さらに頭皮に水分が残っていると頭皮に冷えを生じますので、頭皮の血液の流れが悪くなり、髪の代謝機能が低下する可能性が高くなります。

髪を自然乾燥させるときのタオルの使い方

自然乾燥をする場合は

  • 髪が濡れている時に吸水性の良いタオルで髪をこすらないように、優しく水分をふき取ること
  • 頭皮にあるタオルを優しく押し当て、水分を丁寧にタオルに吸い込ませること

が大切です。

タオルドライによる髪の正しい乾かし方

タオルドライでの髪の乾かし方

タオルドライは自然乾燥と重なる方法にもなりますが、髪と髪の摩擦を起こさないように吸水性の良いタオルで髪の水分を吸い込ませ、乾かすことがポイントです。

キューティクルにダメージを与えないように両手にタオルを広げ、その上に髪の毛を置きタオルで挟み込むようにして、軽く優しく丁寧に水気をふき取ります。

また、頭皮の水分をふき取ることも忘れないようにしましょう。

髪を丁寧にかき分けながら水分を吸い込ませられるように、優しく指でタオルを押し当てます。

最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れると時間もあまりかからずに乾かすことができるようになりますよ。

ドライヤーによる髪の正しい乾かし方

ドライヤーは、タオルドライの次に行うことが大切です。

濡れたままの髪をドライヤーで乾かすと髪が乾ききるまでには時間がかかりますので、髪にドライヤーを当てる時間も多いですね。

髪はほとんどがタンパク質で出来ています。タンパク質は、熱を加えられると変性して硬くなるという性質を持っていますので熱を加えられた髪は硬くなり、キューティクルがボロボロになり髪自体にダメージを与えることになります。

しかもドライヤーの熱はかなり高く、髪が焼けることもありますからドライヤーの熱には注意をしなければなりません。

ただ、しっかりと髪を乾かしたいと思えばやはりドライヤーは必要ですよね。

そのためタオルドライで出来るだけ髪の水分を吸い取り、ドライヤーの熱が髪に当たる時間をなるべく抑えた状態で乾かすと、髪へのダメージも少なくてすみます

ドライヤーでの髪の正しい乾かし方

ドライヤーで髪を乾かす時には、髪に直接当たることをなるべく避けてドライヤー自体を少し傾けます。そしてドライヤーを頭から15~20センチ程度離して、熱が1ヵ所にずっと当たらないようにドライヤーを動かしながら温風で一気に乾かします。

この時には頭皮がしっかり乾くように下を向いて髪を前に垂らし、襟足部分から徐々に頭頂部へ移動します。そして「全体的に乾いたかな」と思われる乾き加減で、温風から冷風に変えます。

そうすることで、キューティクルが閉じて引き締まります。

髪の正しい乾かし方

髪の正しい乾かし方は他に、タイミングと順番に注意をする必要があります。

髪を乾かすタイミングは?

髪は濡れたままにしているとそのまま自然乾燥で乾くこともありますが、キレイな髪と頭皮の事を考えると、まずはタオルドライをなるべく早く始めた方が良いですよ。

そしてその後に髪をコーティングして摩擦や擦れ、ドライヤーの熱から髪を保護できるように洗い流さないトリートメントなどを付けておくと、キレイな髪づくりには効果的です。

髪の正しい乾かし方の順番は?

  • タオルドライで優しく丁寧に、髪全体と頭皮の水気を吸い取ります。
  • 髪をコーティングして保護するために、洗い流さないトリートメントなどのヘアケア剤を付けます。
  • ドライヤーで髪や頭皮を乾かします。
  • 髪が8割程度乾いたら、ドライヤーの冷風を当てます。
  • 最後に自然乾燥です。

いかがですか?
髪の正しい乾かし方でしっとりとした艶髪が目指せますが、コツコツと継続することが大切ですので、頑張って実践してみてくださいね。