リンスはキューティクルが開いた状態のシャンプー後の髪を1本1本保護してくれる大切なものです。
ただ、頭皮にとっては刺激があり負担になることもあるため、リンスの使い方については工夫が必要です。
そこで今回はリンスの正しい使い方についてお伝えします。美髪をもたらすリンスの効果を有効に使用できるように是非参考にしてくださいね。
リンスの役割とは?
英語で「すすぐ」という意味のリンスですが、リンスの役割は髪が濡れた時に開くキューティクルを守るために、髪の毛をコーティングするということです。
元々リンスはシャンプーが使われ始めた頃、大活躍をしていたようです。
リンスとは?
シャンプーが出始めの頃は、石鹸系で界面活性剤が入っているアルカリ性でした。そのためシャンプー時の髪の毛はアルリカリ性の方向へ向いてしまい、ゴワゴワになる、切れ毛になるなどのダメージを受けやすかったようです。
そこで酸性のリンスが髪の毛をアルカリ性から守り、髪の毛の健康と美しさを保護する役割をしていたのですね。
しかし、最近ではコンディショナーやトリートメントの効果に押され、リンスに必要性を感じない人も増えているようです。
コンディショナーやトリートメントとの違いは?
コンディショナーもリンスと同じような役割ですが、コンディショナーは「整える」という意味がありますので、リンスと同じような役割であれば「整える」作用があるコンディショナーに必要性を感じる人も多いようです。
ではトリートメントは?と言うと、髪のほとんどはタンパク質で作られているのですが、髪が傷むとキューティクルは開き、はがれる状態になります。するとタンパク質を始め髪の栄養は失われてしまいますので、トリートメントが髪に栄養を浸透させ、内側から髪の傷みに働きかけてくれる役割です。
髪の状態も個人差がありますので、私はその時の髪の状態に合わせてトリートメントだけの使用、トリートメントとリンスかコンディショナーの使用と使い分けています。
すると髪の指どおりに満足感が得られますよ。
ヘアケアはスキンケアと同じように、美しさに関わる女性の重要な仕事ですからね。
リンスを効果的に使用するためには?
時代も変わり、リンスは必要性を問われ始めるようになったとは言え、リンスには髪をコーティングして、キューティクルを守る働きがあることには変わりありません。
そのため髪の状態にしっかりと合わせたリンス選びができれば、リンスは効果的に使用することができるヘアケア剤です。
リンスの選び方
「以前はキレイなサラサラヘアだったのに、最近縮れ毛になったみたい…」という声を周囲の人から聞いたことはありませんか?
それは髪質がホルモンの変化や年齢によって変わることがありますし、その時の食生活による栄養状態なども髪質の変化には影響するからです。
リンスには、様々なタイプがありますので選ぶ時にはもう一度、自分の今の髪の状態をチェックして、リンスを選ぶことをおススメします。
クエン酸リンス
「リンスは使いたいけど市販のものはちょっと心配だから…」と最近では手作りクエン酸リンスが人気を集めていますね。
シャンプー後に髪が濡れるとキューティクルが開きますが、クエン酸リンスは開いたキューティクルをしっかりとコーティングしてくれますので、キューティクルが開いてしまったために髪の栄養が失われるということが防げます。
クエン酸リンスの作り方はとても簡単で、洗面器にぬるま湯または水を入れ、大さじ1杯分のクエン酸を入れて混ぜるだけです。
他にクエン酸ではなく、お酢を使った酢リンスという手作りリンスも人気です。
酢リンスの作り方もクエン酸リンスと同様で、洗面器にぬるま湯または水を入れ、大さじ1杯分のお酢を入れて混ぜるだけです。
クエン酸リンスも酢リンスも、頭皮には優しく髪はしっとりさらさらを目指すことができますし、簡単にできるという点ではとても魅力的ですね。
ただクエン酸リンスも酢リンスも、石鹸系のシャンプーを使っている人におススメです。
それは石鹸系のシャンプーの影響で、髪の毛はアルカリ性の方向へと向いてしまいますが、クエン酸リンスや酢リンスがアルカリ性から中性へと、理想の髪の性質に引き戻してくれるからです。
リンスの正しい使い方ややり方とは?
シャンプーで頭皮や髪をキレイに洗浄した後は、正しい使い方でリンスを付けてしっとりさらさら感を実感したいですね。
しかしリンスを髪に塗布する時には、頭皮に付かないように気を付けなければなりません。
リンスの正しい使い方
リンスには、髪がきしんだり静電気で絡まったりすることを防ぐために、界面活性剤が入っています。界面活性剤は頭皮に対して刺激が強いですし、髪のタンパク質を破壊してしまう可能性があります。
またリンスには、濡れた後のキューティクルをコーティングして守るために、シリコンも入っています。シリコンは刺激も強いのですが、一度皮膚に付着するとなかなか除去できませんから、頭皮の毛穴に入り込み頭皮トラブルを起こす可能性もあります。
そのためリンスの正しい使い方は?
シャンプー剤が残ってないようにしっかりすすぐ
シャンプー後には十分な湯量で、頭皮や髪にシャンプー剤が残らないように、よくすすぎます。
頭皮につかないように揉み込む
リンスは手のひらに少量を取り、頭皮に付かないように塗布します。
長い髪の人でも手のひらに少量(500円玉2枚分ほどの量)で対応できますよ。
そしてリンスを揉み込み栄養が入り込みやすいようにように、毛先から髪全体に指でなじませます。
リンスはすぐに洗い流せる
リンスは塗布後、付け置きをしなくてもすぐ洗い流すことで対応できます。
頭皮にリンスが流れないようにしながら洗い流す
頭を前に少し倒して、後頭部の髪の生え際から毛先に向けてぬるま湯でリンスを洗い流すようにすると、頭皮にリンスが付いて残るということも防げますし、髪全体へリンスを行き渡らせながらすすぐことができます。
さらに頭頂部から毛先に向けて、ぬるま湯でリンスを洗い流します。すると先に後頭部の髪の生え際から流した時に、頭頂部にリンスが付いて残るということも防げます。
リンスはシャンプーの前に使用する方法もあり?
リンスには基本の正しい使い方ややり方がありますが、シャンプーの前に髪に塗布するという方法もあります。
そのやり方とは?
- ブラッシングで落とせるホコリや汚れを除去します。
- ぬるま湯を髪全体に掛けて濡らします。
- リンスを適量手のひらに取り、毛先から髪全体に頭皮に付かないようになじませます。
- リンスが頭皮に付かないように気を付けて、ぬるま湯で洗い流します。
- シャンプーを適量手のひらに取り、毛先から髪全体、頭皮へとなじませ洗い、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
シャンプー時には、自分で気が付かないうちに髪の毛同士に摩擦を起こしながら洗髪していますので、シャンプー前にリンスを使用することで髪の毛がコーティングされ、髪がさらさらになることが期待できるのですね。
私もシャンプーの前にリンスを塗布するという方法を試してみましたが、意外な嬉しい結果にビックリしました。
まとめ
リンスは正しい使い方ややり方によっては、私たちが求める理想のしっとりさらさら髪に導くヘアケア剤ですね。
せっかく使うのであれば、美髪をもたらすリンスの持っている効果をしっかりと実感したいですよね。