不眠症、睡眠不足について
「布団に入ってもなかなか寝付けない」、「寝ても疲れがとれない」といったことはありませんか?
睡眠は健康のためにとっても大切で、この睡眠が乱れてしまうと疲労は蓄積されてしまう一方です。
そして現代は昔と比較しても多くの方が不眠症や睡眠障害などに悩まされ、全国でも約20%以上の方が睡眠に何かしらの悩みがあるといわれています。
このような睡眠がとれていない状態が続くと体にも良くない影響がでてきてしまいます。
また十分な睡眠をとっているつもりでも質の良い眠りができていないこともあるので、実は疲れがとれていないなんてことも少なくありません。
よって心当たりのある方は眠れないから仕方ないと放置するのではなく、ここでまずは改善方法を知っておくようにして下さい。
これから質の良い睡眠をとるためにはどうすればいいかなど詳しく説明していきますので、睡眠不足で悩んでいる方は以下のポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
睡眠不足を改善する方法
睡眠不足は仕事や家事などの生活からの疲労だけではなく、精神的なストレスからも不眠症になってしまいます。
さらに睡眠不足が続くと気分が下がってしまうだけではなく、病気にかかることもありますので、睡眠が十分にとれるように生活習慣や対策を行い少しずつ改善していきましょう。
早寝早起きを心がける
睡眠に何かしらの悩みがある方に多い共通点は、毎日バラバラの時間に寝てしまっているという点です。
まずは同じ決めた時間に寝て、きちんと起きる習慣を付けておきましょう。
これだけでも体内リズムを整えてあげることができるので、寝付きが良くなるだけでなく朝の目覚めも良くすることができます。
また眠れないからといって布団から出たりせず、寝る時間になったら布団に入ることを心がけておくことが大切です。
これを繰り返すことで嫌でも体が寝ることを覚えるため、まずは寝る習慣を身に付けることから始めましょう。
日光を浴びる
現代はカーテンを閉め切った暗い部屋で過ごす方も多い傾向にありますが、朝に太陽の光を浴びることで体内時計が動き、きちんと脳から目覚めさすことができます。
脳から目覚めさすことで寝起きが悪いという人も、その悩みをスッキリ解消することが可能です。
寝る前にカフェインの摂取は避ける
寝る前にコーヒーや飲料水でカフェインなどを摂取すると睡眠の妨げになってしまいます。
そもそもカフェインには脳を興奮状態にする効果があるため、寝る前のコーヒーが習慣になってしまっている方はそこから改善しておくことが必要です。
また寝る3時間前からお菓子などの間食は控えておくことも大切です。
適度な運動をしておく
ストレッチやウォーキングなどで軽く体を動かすだけでも寝付き効果があり、朝にすることで血行が良くなり頭もスッキリさせることができます。
寝る前には体をリラックス
寝る前にリラックスをすることで寝付きが良くなり、質の良い眠りに繋げる効果があります。
例えば落ち着いた音楽を聴いたり、アロマオイルの香りで落ち着かせたり、寝る前に蒸しタオルで目の疲れをとって体をリラックスしておくだけでも良い睡眠には効果的です。
このように生活習慣を改善し、適度な運動をしておくことで睡眠には高い効果が期待できます。
これらは簡単に試せるものばかりなので、寝付きが悪くて困っている方などは簡単なことから試してみるのも損はありませんよね。
漢方って睡眠に効くの?
みなさんは漢方が不眠に有効だということをご存知でしょうか。
漢方は脳の興奮やリラックスに効き不眠症などの不眠を解消してくれます。
このような効果の高い漢方はさまざまな種類がありますので、ここで数種類の睡眠を促進してくれる効果をもつ漢方をひとつずつご紹介します。
酸棗仁湯
最も不眠症などで使われている漢方で、疲れているのになかなか寝付けない方などに効果的です。
黄連解毒湯
これは耳鳴りや頭痛、イライラしやすいなどの症状の不眠に効く漢方です。
加味逍遥散
ホルモンバランスを整えてくれ、冷え性にも効果があり更年期を迎えた女性に効果があります。
柴胡加竜骨牡蛎湯
動機や精神的な不安などのある方に効果的です。
このように漢方はその人の体質や不眠の悩みに合わせて選ぶことができます。
よって眠れないことが続く場合は、体に影響が及ぼしてしまう前から専門の医師に相談し、自分に合った漢方を処方してもらいましょう。
また漢方は薬のように成分が強くないので、効果が出るのもゆっくりと遅く、1ケ月程度は続けることが大切です。
しかし飲み続けても効果がでない場合には、その漢方が体に合っていないこともありますので、自分の症状に合うものを探しましょう。
いかがでしたか。
眠れない原因を取り除き、質の良い眠りができるように改善方法などを試しながら快適に眠れるようにすることが重要です。